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シンスプリント

今回、下腿の下方内側後面の痛みについてで、「バレーのジャンプ後の着地が痛い」と相談を受けました。

 

この方は、大会も近く、インソールがご希望であったため、評価とインソールの検討・作成という形で行わさせて頂きました。

 

問診をしていると、シンスプリントでは?と思い、調べて確認しました。

 

 

  • シンスプリントとは?

シンスプリントは、「脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)」とも呼ばれ、すねの骨(脛骨)にくっついている骨膜が炎症している状態です。

 

陸上の短距離・長距離、サッカー、バスケットボール、バレーボールなど、ダッシュやジャンプを繰り返すスポーツをしている人に多いと言われています。

 

強力に足関節の底背屈運動を繰り返したりときに生じる下腿の痛みを主症状とする症候群に対して用いられることが多いみたいです。

 

最も典型的なものは、下腿の前内側中下1/3の部分に圧痛が認められると言われております。

 

これはなぜ痛みを引き起こしたのでしょうか?

私は、直接的な原因は、長趾屈筋と後脛骨筋、または長趾屈筋とヒラメ筋への過剰負担(オーバーユース)によるものだと考えています。これらの筋が本来滑り合うはずが、摩擦で痛みが起こってしまったものだと考えています。

 

  • 対応策

長趾屈筋のストレッチ

後脛骨筋のストレッチ

ヒラメ筋のストレッチ

が必要だと考えております。

 

  1. またはテーピングやサポーターを用いるケースもあります。

下の図のようにキネシオテーピングを張っていきました。少し楽になったようです。

 

 

 

内側アーチがない(扁平足)の場合は

土踏まず部分を補うインソール(下記の写真は一例)を入れる場合があります。

 

 

足部の部分に関しては、内側アーチの支えで重要なポイントになってきます。

特に舟状骨が落ち込んでしまうとアーチの屋根の部分が

崩れたことになり衝撃吸収や脛骨に捻じれのストレスを与えてしまいます。

 

実際のリハビリでは

まず先ほどの方法で内側アーチの低下があるかどうかを判断します。

 

まとめ

もし何もしなくても痛みががある場合は、重症度が高い傾向にあります。そのため、ウォーキングなど軽い運動から始め、両足ジャンプでも痛みが出なくなったらランニングなど、段階を踏んで復帰することが大切です。

スポーツ復帰の目安は、初期であれば2週間程度、重症であれば2~3か月後くらいです。

痛みがない方は、ケアをしながら予防をします。多少でも痛がっている方は、疼痛部位の確認を行い、自分のケガが大きくならないように上記のストレッチやテーピングをきちんと知識をつけていきましょう。